今度こそすらすら読めるようになる「ニュース英語」の読み方という本をkindleで読んでいたら、次のような英文が出ていました。
After COVID-19 cases spiked in prefectures with U.S. military facilities early on in the current wave of infections, local pressure on the central government to toughen up testing procedures on Japan-based U.S. military personnel entering Japan grew considerably.
(Japan Times, 2022/1/21)
個人的にearly on in the current wave of infectionsの箇所の構造がわかりませんでした。一見すると、onとinという前置詞が2個続いていて不自然に見えます。見た感じonがいらない気がして、ミスプリかなと思って、上記の英文をグーグル検索にかけると、この本の著者が書いたこちらのページがヒットしました。
このページでもearly on in …となっていたので、こちらの考えをあらため、earlyを辞書で引くと、early onで「初期に, 早期に」という意味の熟語になっていました。コンパスローズ英和辞典ではearly onを副詞扱いにしていました。
ジーニアスには次のような例文が載っていました。
Churchill recognized the threat of Nazi Germany early on.
チャーチルはナチスドイツの脅威を早くから認識していた。
early onで文が終わっていて、onの後ろに前置詞の目的語となる名詞が来ていないことから、このonは前置詞ではなく副詞です。early on in …という構造もearly onとin …で切れることがわかりました。
VOA LEARNING ENGLISHの記事にも”early on in …”の構造を持つ記事が何個かありました。