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文頭に出てくる倒置のamong

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ロイターの元記事はこちら。

VOA(Voice of America)の中国の天問1号(Tianwen-1)という火星探査機の話を読んでいたら、文頭にamongが出てくる英文を見つけました。

Among the images taken from space were China’s first photographs of the Martian south pole.

この文の述語動詞はwereです。takenは過去分詞でimagesを修飾しています。

wereの主語は何かと聞かれたら、imagesと答えてしまいそうになりますが、それは間違いです。文頭にあるamongの品詞は前置詞です。前置詞は名詞と結びつき、その部分は形容詞句または副詞句を形成します。主語になれるのは名詞だけです。imagesは名詞ですが、amongという前置詞と結びついたことで、形容詞句または副詞句という文の修飾要素となり、主語にはなれなくなります。

ビジュアル英文解釈のルール1に「前置詞のついた名詞は文の主語になることができない」というのがありますが、このことですね。

では、この文の主語は何かというと、photographsです。文の形としては第1文型の倒置になっています。

そのまま文の形通り頭から訳すと、「宇宙から撮影された画像の中には、中国が初めて撮影した火星の南極の画像も存在した」となります。

文頭のamongはポレポレ英文読解プロセス50の例題3にも出てきてます。

先行詞の離れた関係代名詞

余談ですが、今回のVOAの記事に先行詞が離れた位置にある関係代名詞が出てきました。

Words in This Storyのところにあったvolcanoの定義です。

volcano – n. a mountain with a hole in the top or side that sometimes sends out rocks, ash, lava, etc., in a sudden explosion (called an eruption)

https://learningenglish.voanews.com/a/chinese-spacecraft-takes-images-of-mars-/6638202.html

関係代名詞thatの先行詞はsideやtopではありません。先行詞はmountainです。関係代名詞の制限用法ですが、非制限用法のように前から訳し下ろしていった方が和訳がきれいなります。

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