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英文解釈教室のメモ

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Chapter 3 that 節

3.4 例題(1)

■arrange mattersについて
熟語本位英和中辞典新版のarrangeの項にarrange mattersで「取り計らう」の記載あり。

また、研究社新英和中辞典第7版に以下の例文があった。

They so arranged matters that one of them was always on duty.
彼らは常に一人が必ず勤務についているようにはからった.
(研究社新英和中辞典第7版)

Chapter 4 what 節

4.1.3

■go along about one’s businessという表現について
辞書を調べても”go along about one’s business”という熟語を見つけることはできなかった。その代わり、複数の英和辞典に”go about one’s business”という熟語は掲載されていた。意味は、「通常通り働く」「仕事に取りかかる」(コンパスローズ英和辞典)。

“go along about one’s business”を品詞分解すると、goは動詞。one’s businessの部分は名詞になる。aboutは名詞の前にある品詞なので前置詞。alongは前置詞か副詞の可能性があるけど、alongの後ろのaboutが前置詞なので、alongは副詞に決まる。

そこでalongを辞書を引くと、ウィズダム英和辞典第4版に「移動を表す動詞を強調するために用いられ,しばしば省略可能」との記載があった。

リーダーズ英和辞典のalongの項には「線に沿って; 前進方向に; ずっと 《しばしば強めるだけでほとんど無意味》」との記載があった。

以上のことから、”go about one’s business”という熟語表現に、移動を表す動詞であるgoを強調するためにalongという副詞がついて、英文解釈教室の”goes along about its business”という表現になったのではないかと推測した。

さらに言うと、”go about”という熟語に「〈仕事など〉をする」「~に取り組む」という意味がある。

Even after the accident, he was going about his business as usual.
その事故の後でも, 彼はいつも通り商売を続けていた.
(ウィズダム英和辞典第4版)

この”go about”という熟語は旺文社の英熟語ターゲット1000の448番にも掲載されているので、持っている人は参照してみてください。

英熟語ターゲット1000 5訂版 (大学JUKEN新書)

4.1.6

■直訳
「行われるべきことは何であれ、ある種の熱意の助けによってのみ、適切に行われうる」

4.1 例題(2)

■he / she who …という表現について
オックスフォード実例現代英語用法辞典第4版によると、he / she who …というのはやや古い文学に現われ、現代英語ではめったに用いられない構文とのこと。

受験では役に立たないかも知れないけど、those who以外にも代名詞のあとに関係代名詞が来る場合があるのかと知っておくだけでも勉強になると思う。

ロゴヴィスタ オックスフォード・コンパスローズ実用英語辞典セット

4.2 例題(2)

■”When we come to what are usually referred to as fundamental truths,”の箇所について

オーレックス英和辞典の”come to”の項に「(問題が)…のことになる(when it comes (down) to … )」とあった。

“when it comes to~”というのは熟語で、「~のこととなると」「~することに関しては」「~することに関して言えば」という意味がある。

つまり”When we come to what are usually referred to as fundamental truths,”を”When it comes to what are usually referred to as fundamental truths,”と解釈して、「通常、基本的事実と呼ばれているものに関しては」とすればいいのではと思った。

ちなみにこの”when it comes to~”という熟語は旺文社の英熟語ターゲット1000の704番にも掲載されています。

4.3 例題(1)

■dispute that節について
ウィズダム英和辞典第4版によると、dispute that節で、「…ということに異を唱える」that節は通例否定文で用いられる。

Nobody would dispute that this island belongs to Japan.
この島が日本の領土であることに異を唱える者はいないだろう.
(ウィズダム英和辞典第4版)

■peoplesについて
peoplesで国民や民族という意味を表す。

the peoples of Europe
ヨーロッパ諸国民
(ウィズダム英和辞典第4版)

4.3 例題(2)

He faces a difficult problem.=He is faced with a difficult problem.
彼は難問に直面している.
(ジーニアス英和辞典第6版)

consequenceは結果は結果でも「悪い結果」を表すことが多い。

thereby
それによって, そのために (by that, by that means)
(研究社新英和大辞典第6版)

Chapter 5 倒置形

5.1.2

■rarely
ジーニアス英和辞典第6版によると、rarelyはseldomより口語的で、表す頻度は seldom とほぼ同じ。

5.1.3

from my earliest recollections
物心ついて以来
(ジーニアス英和辞典第6版)

5.1.4

英文解釈教室にはmake a stride 「大またに歩く、進歩する」と書かれていたが、手持ちのどの辞書を調べても”make a stride”という熟語は存在しなかった。辞書によると、通常、strideは、複数形のstridesの時に「進歩」「発展」の意味が生じる。

5.1.7

英辞郎第12版では”only after”で「~した後のみ[場合のみ]、~して初めて」という項目を立てている。

“Only after a century and a half of confusion”の部分を直訳すると、「1世紀半の混乱のあとにのみ」。ここから「1世紀半の混乱があって初めて」「1世紀半の混乱のあとやっと」といった訳語になる。

Only after an operation will he be able to walk again.
手術後にようやく彼は再び歩けるようになるだろう。
(ジーニアス英和辞典第6版)

Only after weeks of vain effort did the right idea occur to me.
私はむだな努力を何週間もした後になってようやく適切な考えが浮かんだ.
(研究社新英和中辞典第7版)

5.1 例題(1)

ヒントの記述を見ずに読んだら、最初、人間による環境破壊の話と思って読み進めてしまいそう。

maintainhは「維持する」という意味が有名だけど、この例題のようにthat節(このthatは省略可能)をとって「主張する」という意味もある。英単語ターゲット1900 6訂版の206番にも記載されています。

impartialを「無差別な」と訳しているのが、うまいなと思った。

5.1 例題(2)

①の”The Japanese love of flowers is equaled by their love of poetry and painting.”は、普通に訳せば、「日本人の花への愛は彼らの詩や絵画への愛に匹敵する」だが、英文解釈教室では「日本人の花に対する愛に匹敵するものとして、詩や絵画に対する愛がある」と訳されている。(「匹敵する」という訳語の位置が違う)

この英文を単純化すると、A is equaled by Bで、受け身になっているけど、要は「AとBは等しい」、「AはBに匹敵する」ということだ。

ただ、上記のように「日本人の花への愛は彼らの詩や絵画への愛に匹敵する」と訳してしまうと、この日本語からは、日本人の詩や絵画に対する愛というのは周知の事実で、(みんな知らなかったと思うけど)花への愛もそれに劣らずすごいのだといった風に読み取れてしまう。

けど、この5.1 例題(2)の英文を全体を読めばわかるように、これは逆で、この英文を書いた人は、日本人の花への愛は周知の事実だけど、詩や絵画への愛もそれに匹敵するほど深いという論を展開している。

“The Japanese love of flowers”が旧情報、”their love of poetry and painting”が新情報で、英文は旧情報→新情報という流れで続くので、①の英文が”The Japanese love of poetry and painting equals their love of flowers.”という能動態(新情報→旧情報)ではなく、受動態(旧情報→新情報)になっていると説明する人もいるかもしれない。

A is equaled by Bというのは、結局AイコールBということなので、「AはBに匹敵する」というのを「Aに匹敵するのはBだ」に変えても問題ない。「匹敵」という単語をAかBどちら側に持ってくるかによって、日本語としてAとBのどちらに重点が置かれているかが変わる。

英文解釈教室の訳文は、「匹敵する」という訳語を「日本人の花に対する愛(the Japanese love of flowers)」の方に持ってきているので、原文のニュアンスを正確にとらえた訳になっている。

5.2.4

“the highway issued from between the banks”の表している状況がわからなかった。「公道が堤防の間から出ている」と訳されているが、堤防の間にあるものと言えば川ではないだろうか。banksと複数形になっているので、両岸の堤防ということになるだろうし。

The river meandered between banks lined with palms.
その川はヤシの木の並ぶ両岸の間を曲がりくねって流れていた
(新編英和活用大辞典)

そのまま解釈すると、川から道が出ていることになっておかしい。

気になったので元になった英文を調べてみると、おそらくこれだと言うものが見つかった。

作品名はForest Days: A Romance of Old Timesで、作者はGeorge Payne Rainsford James。

全文はこちらから読めます。

該当箇所前後はこのような感じになっています。これを見ると、5.2.4の例文は原文から少し変更されているのがわかります。

The country was for the most part open, but there was a little wood and some rising ground to the right, a rivulet running along across the patch of common land which the road now traversed, and a cultivated field with its hedgerow on the left. About a quarter of a mile from the point at which the highway issued from between the banks, was a stone post, marking the spot where three roads, coming down from some slight hills in front, met and united in the one along which De Montfort had marched from Evesham. For nearly the same distance beyond, these roads might be seen crossing the common, and then, plunging amongst woods and hedges, they ascended the gentle slope opposite.

ジーニアス英和辞典第6版によると、rivuletは小川という意味で、streamよりも細い流れとの記載があった。streamを引いてみると、通例brookより大きくriverより小さい川(riverは船が航行できるくらいの中型(以上)の川)との記載があった。

この英文のrivuletは耕作地を流れているので、田畑の用水路くらいの幅の流れなのかなと想像した。

だと仮定すると、”banks”を堤防と解釈するのは川の幅から考えてちょっと大げさすぎるのかなと思った。

bankのほかの訳語を見ると、「川岸」「土手」「盛り土」などがある。どの訳語を採用しても”the highway issued from between the banks”が表すイメージというものが想像できなかった。

betweenというのは「2つのものの間」という意味だから、川岸だろうが、土手だろうがその間にあるのは水の流れになってしまう。今回、この水の流れが限りなく狭いということがわかったので、強引に解釈すれば、”between the banks”を川岸付近、土手付近などと訳せなくもないかもしれないが、それでも道が土手から始まるという状況が想像できなかった。

5.2 例題(1)

“account for”全体で一つの他動詞と考える。受け身の形は”be accounted for”となる。(コンパスローズ英和辞典)

5.3 例題(2)

■in some ultimate senseについて
改訂版、新装版ともに”in some ultimate sense”の訳は「ある究極の意味で」になっている。仮に和訳でこの箇所が出て、「ある究極の意味で」と書いたら点数はもらえるのだろうか。「ある究極の意味で」という日本語はどういう意味なのだろうか。

この箇所は英語長文読解教室の私の訳出法のまえおきに書かれていることに該当するのではないだろうか。

大学入試の英語問題の相当部分は、英語を日本語に訳させることで学生の英語に対する理解力を測定しようとしているが、この場合「読むことと訳すことのちがい」の問題は訳出を要求する部分を下線部だけにかぎることによって注意深くさけられているのか普通である。
(英語長文読解教室)

もし僕が”in some ultimate sense”を訳せと言われたら、「本当の意味において」と訳すと思う。この訳も点数がもらえるかは微妙だけど。

辞書を引くと、ultimateには「根本的な」とか「根源的な」とか「基本的な」という意味も掲載されている。なので、「根本的な意味で」とか「根源的な意味で」と訳すのが無難かもしれない。

5.4.1

one anotherは「お互い」という意味。ジーニアス英和辞典第6版によると、「each other と区別なく用いられるが、one anotherの方が堅い言い方」

one anotherは、1.1 例題(2)、2.1.5で既出。英熟語ターゲット1000 5訂版を持っている人は174番のeach otherの項を確認してみてください。

rightは、「権利、正しいこと、正当、正義」、justiceは「公平さ、正義」なので、お互い意味が似ている単語同士。だから、5.4.1では”right and justice”を「正義」の一語で訳している。

“right and justice”を「正義」の一語で訳している他の例。

We take up our stand on the eternal principles of right and justice.
われわれは正義という永遠の原則に立脚している。
(新編英和活用大辞典)

正義は我にあり。
Right and justice are on our side.
(研究社新和英大辞典第5版)

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