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マハトが自由に動き回れるのは意外だった。
腐敗の賢老クヴァールのように動き自体も封じられていると思っていた。
結界でマハトのいる領域を封じたということになるのだろうけど、じゃあどうして、黄金郷の範囲が少しずつ広がっていくのだろうか。万物を黄金に変える魔法(ディーアゴルゼ)は、魔法ではなく呪いだからというのもあるのだろうけど、ここがイマイチ理解できていない。
レルネンが黄金郷に事前に送った魔法使いが相次いで倒されたことからわかるように、マハト自体の力は封じられていないようだ。というか、どうしてレルネンは黄金郷内部に6人もの魔法使いを送ったのだろうか。一人1級魔法使い(タオ)がいたとはいえ、わざわざ6人も犬死にさせることはなかったのにと思った。隠密行動にしても6人は多過ぎだと思うし。
このあと、デンケンが黄金郷内にある奥さんの墓参りに行ったわけだけど、そのときデンケンはマハトと遭遇しているのにも関わらず殺されていない。また、このときのマハトは左にコートのようなものを羽織っていた。これは何なのだろう。そして誰の物なのだろう。扉絵のマハトも同じように体の左側だけに羽織っている。支配の石環のついた右腕で慈しむような表情でそれに触れているようにも見える。
マハトは人を弔う感情、気持ちというのを理解したかっただろうか。
先に送ったタオたちは全員倒されてしまい何も情報が取れなかったはずなのに、どうやってレルネンはマハト攻略のヒントを得たのかも気になる。
マハトは自分が操られる原因となった支配の石環をどうして今も身につけているのだろうか。
今週号はわからないことがさらに増えて、次週への期待がかなり高まった。わくわくする話の組み立てですごくうまいなと思った。