去年(2023年)の12月15日に発売されたロゴヴィスタの「熟語本位 英和中辞典 新版」を購入しました。
僕はアマゾンでパッケージ版を購入したのですが、CD-ROMは入っていなくて、ロゴヴィスタのサイトからソフトをダウンロードして、同封のシリアルコードを入力するという流れでした。
CD-ROMは入っていないにもかかわらず、パッケージのサイズは以前と変わっていなくてびっくりしました。
購入した理由
だいぶ前の話なので詳細は忘れてしまったのですが、誰かのエッセイか何かでこの斎藤英和がすばらしいみたいなことが書かれていた気がします。
それから興味はあったのですが、買うには至りませんでした。
最近、ロゴヴィスタで電子化されたこと、僕は今、英文解釈教室を読んでいるので、その参考になるかなと思い、購入することにしました。
シンプルな表記
試しに”take”で引いてみた結果がこちらです。目的語にこの言葉が来たらこう訳しますみたいな例がズラッと並んでいます。
その当時(100年前)はすごかったのだと思いますが、現在の学習英和辞典を知っている身からすると、物足りなさを感じます。なぜこの訳語になるのかという説明がないので、疑問に思ってもそれを解決するのが難しい感じです。
takeに「子供」っていう意味があるの?
take[増補版]の項に
【名】
②くだらぬ男,田舎者.
③[俗]いたずらっこ,手に負えぬ子供.
④子供.
という表記がありました。
takeに「子供」の意味があるなんて知らなかったので、他の辞書を調べてみましたが、僕の手持ちの辞書にはtakeに「子供」の意味が記載されている辞書はありませんでした。
ChatGPTやgoogleのGeminiにも尋ねてみましたが、takeに「子供」の意味はないと返ってきました。
増補、校注がなされているので、内容に間違いはないのだと思いますが、テキストの追加が自由なのが電子版の強みなので、takeが上記の意味で使われている英文を提示してほしいなと思いました。
誰向けの辞書か
万人受けする辞書ではないと思います。そんな辞書でも製品として販売したロゴヴィスタはすごいと思います。紙版の斎藤英和にもCD-ROMが付属しているのでパソコンを活用することもできますが、ロゴヴィスタの場合、ロゴヴィスタの辞書を持っていればそれらの辞書との串刺し検索も可能です。
一冊目の辞書としては不向きですが、明らかに毛色の違う辞書なので、思わぬ形で引っかかって助けられるということもあるかもしれません。