2月に入ってから楽天証券のルール改正の発表が続いています。
それが利用者にとって有利なものならいいのですが、今回の2つの改正はどちらも利用者にとっては不利なものです。
1つ目の条件変更 楽天カードでの投信積立
これは2月2日に楽天証券からメールが届きました。2022年9月買付分から投信積立の条件が変更になるアナウンスです。
具体的的には、今までは楽天カードで投信の積立をしていると、銘柄に関係なく100円につき1ポイント還元(1%)されていましたが、それが信託報酬のうちの楽天証券が受け取る代行手数料の%によって還元率が変更になります。
信託報酬のうち、楽天証券が受け取る代行手数料が年率0.4%以上の投信だと、100円につき1ポイント還元(1%)に変更はありませんが、信託報酬のうち、楽天証券が受け取る代行手数料が年率0.4%未満の投信だと、500円につき1ポイント還元(0.2%)になります。
僕は、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)をつみたてNISAで運用しています。この投信の信託報酬は0.0968%で、このうち楽天証券が受け取る代行手数料は0.0374%となっています。
なので、このまま楽天カード積立設定していると、1%から0.2%へ還元率がダウンします。
今回の条件変更は楽天証券でつみたてNISAの運用している人全てに影響があると思います。
楽天キャッシュ決済が追加
今回の条件変更で新たに登場したものがあります。それが楽天キャッシュ決済による投信積立の開始です。
楽天カードから楽天キャッシュにチャージし、楽天キャッシュから投信積立をすることで0.5%が還元されます。要は楽天キャッシュを間に挟むことで、0.5%が還元されます。
楽天カードから楽天キャッシュのチャージはオートチャージ対応になるとのことで、一度設定するだけで大丈夫そうです。年内はキャンペーンで1%還元になります。
インデックスファンドを利用している人は楽天キャッシュ決済へ変更しないと、損をすることになります。
2つ目の条件変更 SPUの条件改悪
投信の積立条件の変更は正直仕方ないかなと思いましたが、2月10日に届いたSPU条件変更に関する知らせには驚きました。
2022年4月1日から楽天証券のSPUの達成の難易度がかなり上がります。
こちらのメールの方があとに届きましたが、実施されるのはこちらの方が早いです。
4月以降、今まで通り楽天証券のSPUを達成しようと思ったら、毎月6万円の投資が必要になります。正直、楽天証券の利用者でこの条件を達成できる人がどのくらいいるのか疑問です。
僕は毎月5千円しか投信の積立をしていないので、4月以降は楽天証券のSPUを達成することができなくなりました。
これはさすがに条件が厳しすぎるので、もう少し条件を緩和してほしいなと思います。
僕はつみたてNISAをするために楽天証券に口座を開設しました。楽天カードで積立設定すると、1%還元されるからです。これだと仮に投信の価値が1%下がってもトントンとなります。インデックスファンドで堅実運用を目的にしている人にはこの1%還元というのは本当にありがたいものでした。
Twitterを眺めていると、今回の一連の楽天証券のルール変更でSBI証券へ口座を移すというツイートが多くありました。
今回の楽天証券の相次ぐルール変更は悲しいですが、もうこれ以上、楽天系のサービスの悪い方へのルール改正がないことを期待したいです。